講演会

私たちのコミュニティは、都市や農村を問わず、子育ての「親まかせ」から脱却し“社会の子は社会で育てる”というみんなの意識変革が求められています。

わが子を「大人」にできない不安をかかえる親たち。社会とつながれず、自らの可能性を見つけることができなくて苦しむ子どもたち。その社会に発信するメッセージに応えるためには、家庭や学校とは違った、子どもの心を受けとめる親密圏“アジール”や、社会力を育むための“ボランティア基地”などを創る必要があります。

子どもたちが、思い思いのスタイルで地域のさまざまな他者とふれあい、社会にとって“必要とされる”喜びを体感し、やがては責任ある市民として育つために、子どもが主役の“社会参画基地”はなぜ必要なのか。

イギリスなど海外の実例などを紹介しながらご提案をしたいと思います。(興梠 寛)

講師プロフィール

興梠 寛 (こうろきひろし)氏

■社会学者。市民社会学、教育社会学を研究。新聞記者として国内・海外の社会問題を取材した後、イギリスの『Community Service Volunteers』(CSV)、『Volunteer Service Overseas』(VSO)の創設者アレック・ディクソン(Dr. Alec Dickson)に師事。客員研究員として、グローバルな視野から市民社会の可能性を探り、サービスラーニング、非営利組織のマネジメントなどを研究。

■日本社会事業大学、信州大学を経て、昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科教授。他に、政策研究大学院大学、青森県立保健大学、岐阜県立看護大学、拓殖大学で教鞭を執る。学びと社会問題を結んだ課題解決的な実践学習「サービスラーニング」(Service Learning)を提案する。

■東京都社会教育委員、中央教育審議会専門委員、総理府青少年問題審議会委員、国立教員研修センター講師、国立教育政策研究所・社会教育実践研究センター研究委員、国立青少年教育振興機構理事などを兼任。

■市民活動家として『シャプラニール・市民による海外協力の会』の設立に参加。『IAVE』(ボランティア活動推進国際協議会)日本代表をはじめ、『日本青年奉仕協会』(JYVA)事務局長、『世田谷ボランティア協会』理事長などを歴任。現在、『アクティブシティズンシップ研究所』(ALEC)代表、『日本ボランティア学習協会・学会』(V-Learning)代表理事などを務める。

■著書は、『希望への力~地球市民社会の「ボランティア学」』『世界はいまボランティア学習の時代』『地球人になろう』『ボランティアラーニング』『わかる・みつかる・できる~学生のためのボランティア入門』『異文化理解』『福祉国家イギリスの素顔』『英国の「市民教育」(Citizenship)』他。